22日、日付が変わろうとしているさなか、横須賀鎮守府全域に衝撃が走った、そう―奴が、猫が現れたのである。
最初の着弾が確認されたのは二三〇〇過ぎであった。久々の猫着弾に司令官会議の場は少々混乱したが流石海千山千の猛者揃いの横須賀鎮守府勤務提督。「久々の猫だな」「何か懐かしい」「日付が変わるまで休むか」など、一部の新規提督をのぞき余裕の様子であった。
着弾から数分、こんなこともあろうかと待機していた猫予報士も颯爽と登場し司令官会議は活気に満ち、エラー状態を楽しむという一種異様な状態になっていた。
また、司令官会議の場に嵐と呼ばれる不審者が一時乱入したが「荒らしに振れるより艦娘達に俺の15.2cm単装砲を触って貰いたい」と古参提督ならではの余裕も覗かせた。